和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月26日(木)

串本町議補選で3人の当選決まる

万歳で当選を喜ぶ吉村聡一郎さん(中央)=9日、和歌山県串本町串本で
万歳で当選を喜ぶ吉村聡一郎さん(中央)=9日、和歌山県串本町串本で
吉村聡一郎氏
吉村聡一郎氏
水口  崇氏
水口  崇氏
松下 修巳氏
松下 修巳氏
 議員の辞職に伴う和歌山県串本町議会議員の補欠選挙(欠員3)が9日投開票された。4人が立候補し、前職1、元職1、新顔1の3人が当選した。当日有権者数は1万3837(男6436、女7401)人で、投票率は45・07%だった。


 2443票を獲得してトップ当選した新顔の吉村聡一郎さん(49)=無所属=は、当たり前の事を当たり前に行う行政▽串本町の内需拡大▽愛町心、愛国心の育成教育▽若者が根付くUターンの町づくり―の四つを公約に選挙に初挑戦。地元で暮らす同級生や親族ら多くの応援で、精力的に町内を回った。

 午後9時15分ごろ、吉村さんの選挙事務所に当選の知らせが入ると、支持者から拍手が起こり、吉村さんは「ありがとうございました」と頭を下げた。

 祝いに選挙事務所を訪れた田嶋勝正町長は「バランス感覚の良い議員になってもらいたい」、佐藤武治県議は「町民目線で議員活動をしてもらいたい」、結城力町議会議長は「視野が広く、物事を深く考える議員になってもらいたい」と期待した。

 支持者を前に吉村さんは「感謝の言葉しか浮かびません。皆さまの期待に応えるため、一生懸命町のために働きたい」と決意を述べ、母への感謝の言葉で涙を流した。

 後援会長の吉村利喜男さん(73)は「皆さまの期待に沿えるよう頑張ると思う」、母の利子さん(83)は「串本が大好きですから、串本のために頑張ってくれると思う」と当選を喜んでいた。

■強い愛郷心 新顔の吉村さん

 3年前から町議に立候補することを決めていたという吉村さん。町議会定例会を傍聴するなどして町議になるための勉強を続けていた。

 祖父は串本の漁業を支えた人物。ふるさと串本への愛情が深く、政治家としての大きな目標の一つは「串本で生まれ、育って、串本で暮らして良かったと笑顔で人生が終えられる町にすること」だと話す。

 今回の選挙活動で町内を回る中、空き家の多さ、地域の高齢化の加速を実感したという。町議として取り組みたい課題が多々ある中、当局案がさらに良くなるような提案をすること、町民にもっと政治に関心を持ってもらえるようにすることなどを主な目標に掲げていた。

  
開票結果/(欠3|候4)確定

当 2443 吉村聡一郎 49 無新(1)
当 1981 水口  崇 61 無前(5)
当  891 松下 修巳 66 無元(2)

   794 末永  潔 68 共新