和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

警察官の仕事知って 田辺署でインターンシップ

鑑識作業の体験で、空き瓶に付いた指紋を採取するインターンシップ参加者(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
鑑識作業の体験で、空き瓶に付いた指紋を採取するインターンシップ参加者(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
 和歌山県警田辺署が、田辺市上の山1丁目の署庁舎で地元高校生を対象にインターンシップを開いている。警察官の仕事について説明をしたり、鑑識作業を体験してもらったりしている。

 本年度の採用試験に向けて、警察官の業務について理解を深めてもらおうと実施。インターンシップは申し込みを受けて対応している。7月中には熊野高校や神島高校の生徒を対象に開く予定。

 22日のインターンシップに参加したのは、田辺高校3年生の山口健斗君(17)と吉本明楽君(17)の2人。県警警務課採用係の担当者が警察官の仕事について説明。県警で働いている警察官の人数や、14警察署の管轄地域、各部門での業務の内容などについて解説し、実際に使用している警棒や手錠も紹介した。

 その後、2人は田辺署鑑識係の署員から指導を受けながら、専用の粉末を使って指紋を採取する作業を体験。パトカーや白バイも見学し、車両の装備や業務についても説明を受けた。

 山口君は「将来は警察官を目指している。実際に体験してみて、警察官の仕事をより身近に感じることができたし、皆さん優しくて接しやすかった」と振り返り、吉本君は「市民に尽くしてくれている姿が頼りになると感じた。警察官の仕事を間近で見られて、試験を頑張ってみようと思った」と話した。

 県警察官の採用は、9月20日に1次試験があり、申し込みは8月13日まで。