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2024年11月22日(金)

【動画】涼しげに八咫烏風鈴 熊野本宮大社

涼しげな音色を響かせながら回転する風鈴(20日、和歌山県田辺市本宮町で)
涼しげな音色を響かせながら回転する風鈴(20日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は20日、色鮮やかな短冊に熊野の神鳥「八咫烏(やたがらす)」が描かれた「八咫烏風鈴」を境内につるした。この時季恒例の取り組みで、チリンチリンという涼しげな音色が境内に響いている。

 参拝者に涼を感じてもらうとともに、邪気を払って疫病退散にもつながればと、本宮町商工会(渕上太志会長)の協力で設置した。

 風鈴は南部鉄製で、熊野地方に伝わる伝説「三体月」の模様が入っており、大きさは高さ約6・5センチ。長さ約27・5センチの短冊は、裏が銀色で、赤や青、黄など色鮮やかな表に八咫烏の模様が描かれており、風になびきながらキラキラと光っている。

 この日は参道沿いに約200個、最上部に八咫烏の像をあしらい、ゆっくりと回転する台に88個の風鈴を取り付けたほか、近く町内の商店の軒先などにも約80個を設置。8月15日ごろまで飾るという。

 愛知県から観光で訪れていた30代の女性は「今日は特に暑いので、涼しげな感じがとてもすてき」と笑顔をみせた。