保存修理終え5年半ぶり一般公開 重文の旧西村家住宅
和歌山県新宮市は26日、大規模な保存修理が済んだ、国の重要文化財(重文)「旧西村家住宅」(西村伊作記念館、新宮市新宮)の再開セレモニーを開き、約5年半ぶりに一般公開を再開した。7月10日まで無料で見学できる。
旧西村家住宅は、多くの文化人を輩出した「文化学院」の創設者として知られる同市出身の建築家・西村伊作(1884~1963)=名誉市民=が1914~15年にかけ、自ら設計して建てた木造2階建ての自邸。日本の近代建築史上、家族の生活を中心に考える「居間中心住宅」の成立に大きな影響を与えたという。
2010年6月に国の重要文化財に指定されたが、老朽化が進んでいた上、地盤沈下で建物が傾くなどしていたため、市が16年度から保存修理に着手。修理や耐震補強とともに、失われていた煙突や半円形のバルコニーを復元するなどし、建物の文化財的価値が最も高いとされる西村が住んでいた昭和初期の姿に戻した。国や県の補助を受け、総事業費は約2億8200万円。
一般公開の再開は当初4月を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。
セレモニーでは、田岡実千年市長が「現在、私たちが暮らす住宅の原型ともされる旧西村家住宅が当地にあることは、市民として大変誇らしいこと。かつてここに、日本を代表する文化人が集った。日本を代表する文化の拠点と言っても過言ではないこの住宅を、将来にわたって新宮文化の拠点として活用、発信していきたい」とあいさつ。関係者でテープカットをした。
施設の入館料は大人220円、小中学生110円。開館時間は午前9時~午後5時で、毎週月曜休館。
問い合わせは西村伊作記念館(0735・22・6570)へ。
旧西村家住宅は、多くの文化人を輩出した「文化学院」の創設者として知られる同市出身の建築家・西村伊作(1884~1963)=名誉市民=が1914~15年にかけ、自ら設計して建てた木造2階建ての自邸。日本の近代建築史上、家族の生活を中心に考える「居間中心住宅」の成立に大きな影響を与えたという。
2010年6月に国の重要文化財に指定されたが、老朽化が進んでいた上、地盤沈下で建物が傾くなどしていたため、市が16年度から保存修理に着手。修理や耐震補強とともに、失われていた煙突や半円形のバルコニーを復元するなどし、建物の文化財的価値が最も高いとされる西村が住んでいた昭和初期の姿に戻した。国や県の補助を受け、総事業費は約2億8200万円。
一般公開の再開は当初4月を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。
セレモニーでは、田岡実千年市長が「現在、私たちが暮らす住宅の原型ともされる旧西村家住宅が当地にあることは、市民として大変誇らしいこと。かつてここに、日本を代表する文化人が集った。日本を代表する文化の拠点と言っても過言ではないこの住宅を、将来にわたって新宮文化の拠点として活用、発信していきたい」とあいさつ。関係者でテープカットをした。
施設の入館料は大人220円、小中学生110円。開館時間は午前9時~午後5時で、毎週月曜休館。
問い合わせは西村伊作記念館(0735・22・6570)へ。