和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月25日(水)

生マグロのオンラインツアー人気 那智勝浦町

勝浦漁港に水揚げされた新鮮な生マグロ(今年1月、和歌山県那智勝浦町で)
勝浦漁港に水揚げされた新鮮な生マグロ(今年1月、和歌山県那智勝浦町で)
 日本有数の生マグロの水揚げ地として知られる和歌山県那智勝浦町などが企画した、オンラインで生マグロを満喫するツアーが人気だ。当初予定していた13日分の募集はすぐに満員となり、追加で7月5日にも開くことになった。

 同町や町内の観光関係団体で今春発足した「那智勝浦観光機構」(理事長=堀順一郎町長)が企画した。事前に参加者宅に生マグロのブロックと地元産のしょうゆ・塩を届けた上で、パソコンなどを通じて専門家が勝浦のマグロの特徴やおいしい刺し身の切り方などを伝授する。

 観光機構によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で同町への観光客が激減する中、安全安心な方法で観光事業に取り組みたいとして、オンラインツアーなどに取り組んでいる観光業者「ノットワールド」(東京都)の主催で開催することになった。

 「那智勝浦の生マグロを最大限楽しむ、オンラインマグロツアー」はウェブ会議サービス「Zoom(ズーム)」を活用し、13日と、7月5日の午後5時~6時半に開催する。13日分は当初20人を募集したところ、すぐに定員に達したため30人に増やしたが、それでも締め切りを待たずに「完売」。追加の日程を7月に組んだ。

 当日は、このツアーを担当している観光機構の堀千寿子さんが案内人を務め、勝浦漁港からライブ中継。鮮魚・生マグロの仲買人で、勝浦漁港にぎわい市場内で飲食店を営む片原桜子さんがプレゼンターとなり、勝浦の生マグロがおいしい秘密や環境に優しいはえ縄漁の仕組み、おいしい刺し身の切り方などを紹介する。参加者には自宅で包丁やまな板などを用意して参加してもらい、それを見ながら一緒に挑戦。地元産のこだわりのしょうゆと塩で食べ比べてもらうという趣向だ。

 参加費は生マグロ300グラムと地元のしょうゆ・塩のAプランが5500円、生マグロが500グラムに増えるBプランは6500円。Aプランに、片原さんの店で使える食事券が付いたCプランが7500円。

 今年東京都から町に移住した堀さんは「マグロの持つ力の大きさを再認識した。オンラインツアーをきっかけにして、実際の旅先として那智勝浦町を選んでいただけるよう頑張りたい」と話している。

 7月5日分は、ホームページ(https://japanwonderguide.com/asp-products/nachikatsuura_tuna/?fbclid=IwAR2Z1)を通じて申し込める。問い合わせは観光機構(0735・52・6153)へ。