和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

古座川町議選は激戦必至 定数10に12人立候補か

古座川町は「政治の町」と言われるほど毎回激しい選挙を繰り広げている(古座川町高池の町役場)
古座川町は「政治の町」と言われるほど毎回激しい選挙を繰り広げている(古座川町高池の町役場)
 任期満了に伴う古座川町長選と町議選(6月2日告示、7日投開票)が間近に迫った。町議選は、定数10に対し12人が立候補する見込みとなっており、激戦が予想されている。


 同町高池の町役場で19日に町議選の事前審査があり、現職8人、元職2人、新顔2人の計12人が出席。町選挙管理委員会職員らが立候補届け出の際に必要な書類をチェックした。立候補の受け付けは告示日の午前8時半~午後5時で、この日に候補者が正式に決まる。

 立候補をする見込みの人は、13日にあった立候補予定者説明会の受け付け順に佃奈津代(68)無現、直見▽樫原貴子(51)無新、西川▽淡佐口幸男(68)無現、池野山▽谷久司(76)無現、高池▽中田善和(68)無現、西川▽坂本卓巳(62)無現、高池▽洞佳和(72)共産現、相瀬▽大屋一成(63)無現、月野瀬▽瀧口定延(73)無現、大桑▽宮本進(75)無元、一雨▽尾崎やよい(72)無元、松根▽谷孝士(76)無新、三尾川―の各氏。

 立候補予定者説明会に出席していた小阪喬氏(79)=無新、相瀬=は本紙の取材に対し、諸事情により出馬は見送ると話した。

 今回の町議選は、現職の町議2人が町長選に立候補するために辞職し、欠員2となっていたことから、無投票の可能性もあると思われていたが、元職と新顔計4人が出馬を決意したことで一転、選挙戦に。現職議員の表情も厳しくなっている。

 新型コロナウイルス感染症による選挙活動への影響について、ある立候補予定者は「これだけ行政が不要不急の外出を控えるよう呼び掛ける中、自分たちも自粛せざるを得ない」と話す一方、「関係ない」と話す立候補予定者もいた。
高い町民の関心


 あるベテラン議員が「古座川町は昔から政治の町」と言うように、町民の選挙への関心は高い。ちまたの話題は選挙一色になっている。

 選挙を間近に控える中、町内では、さまざまなうわさが流れるなど、既に戦いは始まっているようだ。町民は地縁、血縁が強く、有権者は、地元の声を町政に届けてくれる身近な議員に投票する傾向にある。

 どの立候補予定者も当選の最低ラインは100票前後とみており、150票以上の獲得を目標にしているようだ。町長選に出馬する元議員2人は、前回の町議選で計535票獲得しており、その票の行方にも注目が集まっている。

 前回の町議選には12人が立候補し、投票率は88・03%、前々回の町議選にも12人が立候補し投票率は88・81%だった。どの立候補予定者も新型コロナの投票率への影響はそれほどないとみている。

 3月2日現在の選挙人名簿登録者数は、2385(男1082、女1303)人。前回の選挙より、約150人減少している。