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2024年12月22日(日)

白浜―羽田の全便運休 18日から日本航空、開港以来初めて

南紀白浜空港
南紀白浜空港
 日本航空(JAL)は12日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた外出自粛などで今後も利用客の減少が見込まれるとして、18日から南紀白浜空港(和歌山県白浜町)―羽田空港(東京都)の定期便を全便運休にすると発表した。31日まで。計画的に全便を運休するのは1968年に旧南紀白浜空港が開港して以来、初めて。


 白浜―羽田の定期便は往復3便だったが、新型コロナの影響でJALは4月6日から往復2便に減便。その後、緊急事態宣言などを受けて、4月20日からは1往復のみ運航していた。

 県港湾空港振興課によると、4月中の定期便の搭乗者数は計1412人。前年4月の1万4053人から約10分の1となっていた。1日当たりの搭乗者は、2往復となってから約30~50人に減少。乗客ゼロの便もあったという。1往復になってからも約10~20人にまで減少し、9人だけの日もあった。

 JALは白浜便だけではなく、18~31日の国内線について、計8509便を減らすと発表している。新型コロナウイルスの流行による需要の落ち込みがさらに続くと判断した。

 白浜空港を運営する南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長は「緊急事態宣言が出て人の移動が減っている状況がある以上、残念だが仕方ない。ただ、定期便は飛ばなくても小型機などの離着陸はあるので、早期の復便を(JALに)お願いしつつ、引き続き維持管理をしっかりやっていきたい」と話した。

 東京と地元を結ぶ定期便から恩恵を受けてきた白浜町の井澗誠町長は「定期便が運休となることは残念だが、当分の間は耐えるしかないと考えている。コロナ禍が収束に向かえば、観光客やビジネス客の往来を復活させるためのキャンペーンなどの施策を講じたい」と語った。