和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

高性能スピーカー設置 みなべ町が防災無線デジタル化

防災行政無線のデジタル化事業で津波避難センター屋上に設置した高性能スピーカー(みなべ町気佐藤で)
防災行政無線のデジタル化事業で津波避難センター屋上に設置した高性能スピーカー(みなべ町気佐藤で)
 みなべ町は防災行政無線のデジタル化を進めている。これまで生涯学習センター(谷口)に親局、町役場(芝)に遠隔制御設備を整備したほか、津波避難センター(気佐藤)には高性能スピーカーを設置した。希望者への戸別受信機の配布やメールなどによる情報提供も予定している。デジタルでの全面的な運用は来年4月からを計画している。

 従来のアナログ方式の使用期限があるため、デジタル化を進めている。災害時に対策本部を置くことになる生涯学習センターに親局、町役場には遠隔制御設備を設けた。デジタル対応の再送信子局やスピーカーも一部で整備し、運用を始めている所もある。

 スピーカーは町内109カ所でデジタル対応に更新する。基本的にはアナログスピーカーがあった場所にデジタルスピーカーを整備していく予定という。

 津波の浸水が想定されるエリアへの対応として、津波避難センター(気佐藤)や南部小学校(北道)の屋上には高性能スピーカーを設置する。津波避難センターにはこのほど設置され、11日から使い始めた。

 戸別受信機は希望制で、区長を通じて約3千台の申請があった。本年度中には配布予定だが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、時期は未定という。また、登録制で、放送内容をメールやLINE(ライン)で送るようにもする予定で、準備を進めている。