和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

客足遠のき、ひっそり 田辺の飲食街「味光路」

普段はにぎわう週末も新型コロナウイルスの影響でひっそりする味光路(10日午後6時半ごろ、和歌山県田辺市湊で)
普段はにぎわう週末も新型コロナウイルスの影響でひっそりする味光路(10日午後6時半ごろ、和歌山県田辺市湊で)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、和歌山県内有数の飲食街である田辺市の「味光路」も客足が遠のいている。来店者の極端な減少や感染防止のため、臨時休業に踏み切る店も増えている。

 例年なら歓迎会でにぎわう時期だが、10日は午後6時を過ぎても人通りはまばら。駐車場にも空きが目立った。明かりが消えた店舗には、臨時休業を知らせる張り紙があった。

 営業していたある飲食店の男性経営者は「周辺は8割方休業している。うちも開けていても赤字だが、打つ手がない。国の支援策が必要だ。このままでは廃業する店が出てくる」とため息をついた。

 3月以降、飲食街全体で客足は減少していたが、田辺保健所管内で3月30日に感染者が確認されて以降、さらに厳しさを増したという。

 田辺市はこの日、防災行政無線で「不要不急の外出は控え、密閉・密集・密接を避けて」と呼び掛けていた。