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2024年12月20日(金)

みなべ町に女性消防団員誕生 「弱者に寄り添いたい」

女性消防団員として辞令を受ける栗山和歌子さん(左)と下野栄さん=1日、和歌山県みなべ町芝で
女性消防団員として辞令を受ける栗山和歌子さん(左)と下野栄さん=1日、和歌山県みなべ町芝で
 和歌山県みなべ町消防団の辞令交付式が1日にあり、初の女性団員2人を含む新入団員11人が誕生した。西原英男団長は女性消防団員に「長い歴史で初めてで期待は大きい。一緒に頑張っていただきたい」と激励した。女性団員は「弱者の立場に寄り添いたい」「啓発活動に努めたい」と抱負を語った。町の消防団員数は299人。

 町は、女性が持つソフトな面を生かした応急手当てや防火訪問などの啓発活動を主に担ってもらいたいと、女性団員を募集。同町土井の下野栄さん(59)と同町気佐藤の栗山和歌子さん(48)の2人が本部付で着任した。女性団員は火災警戒時期の広報活動や応急手当ての指導、出初め式、訓練などへの参加を予定している。

 下野さんは「家庭を守る立場として、また、自分が住む山間部の高城地域には安全な場所が少ないという面からも、自分がまず体験して若い人たちに推進していこうと手を上げた。啓発活動に努めていきたい」と話した。

 栗山さんは「川の増水や津波など防災面でさまざまな不安があるし、危機意識を持ち、女性の目も必要だと思った。応募は悩んだが、誰かが手を上げなければいけないと決心した。弱者の立場に寄り添い、分かりやすく伝え、皆さんに防災意識を持ってもらえるようにしたい」と語った。

 女性団員以外に辞令交付を受けたのは次の皆さん。

 副団長=井口廣文(晩稲)▽分団長=前田信治(第3分団、気佐藤)、田中康弘(第5分団、晩稲)、大野淳一(第6分団、西本庄)▽副分団長=中内功(第3分団、山内)、小山貴史(第5分団、谷口)、坂本和樹(第6分団、東本庄)▽班長=中西正(第3分団第1班、山内)、古川卓也(第5分団第1班、筋)、月向正美(第5分団第2班、晩稲)、谷口篤(第6分団第1班、東本庄)、岡本敏広(第6分団第2班、西本庄)

 新入団員=森西辰博(第1分団第2班、埴田)、谷口健吾(第3分団第1班、山内)、久保人志(第4分団第2班、西岩代)、松本啓吾(第5分団第1班、徳蔵)、岩﨑英起(第5分団第2班、晩稲)、東世志樹(第6分団第1班、東本庄)、大野亮道(同、同)、鎌田浩之(第6分団第2班、西本庄)、芦硲建太朗(第7分団第2班、熊瀬川)