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2024年12月20日(金)

環状交差点が供用開始 田辺市龍神村の虎ケ峰交差点

通行ができるようになった環状交差点(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
通行ができるようになった環状交差点(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
 和歌山県田辺市龍神村柳瀬の虎ケ峰交差点で、整備が進んでいた環状交差点(ラウンドアバウト)が通行できるようになった。大型トレーラーが通れないことが分かり、県は設計の見直しなどのため工事を一時休止していた。

 県西牟婁振興局建設部によると、同所は県道田辺龍神線と県道龍神中辺路線が交わる丁字路だった交差点。直径約32メートルで、環状交差点としては県内第1号となる。信号機はなく、徐行運転による重大事故の軽減、災害で停電しても通行できるなどの効果が見込まれるという。24日から車の通行を開始した。

 環状交差点は、車の通行部分がドーナツ状になっており、車は時計回りに走行する。田辺署によると、徐行して左折で進入する▽交差点内を通行している車を優先し、進行を妨げない▽交差点から出るときは、必ず方向指示器で左に合図を出す▽通行車両や歩行者に十分注意する、といったルールがある。

 同署の大江澄享交通課長は「27日から奇絶峡が通行できるようになり、虎ケ峰交差点での交通量の増加も見込まれる。環状交差点では中の車が優先。通行するときは徐行し、譲り合いの精神で、事故のない安全運転をお願いしたい」と話している。