和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月28日(木)

彼岸入りで墓参り 産直店の花売り場もにぎわう

彼岸に入り、墓参りをする人(17日、和歌山県田辺市稲成町の高山寺で)
彼岸に入り、墓参りをする人(17日、和歌山県田辺市稲成町の高山寺で)
 春の彼岸入りの17日、各地の寺などで墓参りをする人の姿が見られた。産直店では墓前に供える花を買い求める人でにぎわった。

 和歌山県田辺市稲成町の高山寺では、朝から墓参りをする人が訪れた。同市高雄2丁目の男性(72)は、墓の周囲を掃除してから線香をたき、手を合わせた。男性は「家族の無事を報告した。ここは散歩コースになっていて、親族の月命日などと合わせても月に2、3回は来る」と話した。

 同市秋津町の産品直売店「紀菜柑」では、お供え物を買う人たちでにぎわった。田村眞次店長によると14日から買い物客が増え始め、17日がピーク。花では仏花のキクや定番のシキミ、ビシャコ、コウヤマキのほか近年は色花が人気で、故人が好きだった花などを供える人が多いという。フリージアやトルコギキョウなど清らかな印象の花が人気だ。