和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

政府に経済支援策求める キャンセル続き白浜町議会

 新型コロナウイルスの感染拡大が地域の経済に影響を及ぼしているとして、和歌山県の白浜町議会は3日、支援策を講じるよう政府に求める意見書を全会一致で可決した。

 意見書では、観光業を含めた地域経済への影響を最小限にし、風評被害への対応や中小企業などへの資金融資に取り組むことなどを求めた。

 議会運営委員会が町議会3月定例会に提出した。可決した意見書は首相や総務相、財務相ら宛てに提出する。

 町内では、白浜温泉旅館協同組合(加盟24施設)が2月中旬に初めて取りまとめた分だけで宿泊予約(1~3月分)の7200件(約2万3千人)、金額にして3億3千万円相当のキャンセルがあった。このほか商工関係者の話では、売り上げの落ち込みで資金繰りが苦しくなっている事業所もあるという。

 こうした状況を受け、町も緊急対策を検討している。井澗誠町長は3日の町議会全員協議会で「どんなことができるのか早急に意見を集約し、4月上旬にも(対策を)まとめたい」と語った。