和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

新型コロナで臨時休校始まる 小中学校は過ごし方指導

教員に「さようなら」とあいさつしながら荷物を持って下校する児童(2日、和歌山県田辺市上秋津で)
教員に「さようなら」とあいさつしながら荷物を持って下校する児童(2日、和歌山県田辺市上秋津で)
 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ政府の要請を受け、全国で2日、小中学校、高校、特別支援学校が臨時休校に入った。和歌山県田辺市の小中学校では午前中、児童や生徒に休み中の過ごし方などを伝えた後、24日までの休校に入った。

 県内の多くの学校が2日朝から休校に入ったが、田辺市教委は、休み中に児童や生徒が自宅で取り組む課題を用意するためなど、学校現場の準備期間が必要として、2日午前を登校にした。

 上秋津小学校(浦光良校長)では、濃厚接触を避けるため集会を開かず、浦校長が校内放送で休み中の過ごし方を指導。「普段の休みとは違い、ウイルス感染を防ぐための全国的な休校です。人混みの多い所への外出を避けて、外から帰ったら手洗いうがいをしましょう。また、休み中は学習や読書、1人でできるような体力づくりに取り組みましょう」と呼び掛けた。

 各教室でも担任が過ごし方をまとめたプリントを配布し、休校中の生活について改めて注意をした。

 5年生の女子児童(11)は「どうして過ごすかはあまり思い付かないけど、家で勉強やゲームをしようと思う」と話した。

 6年生の教室では、担任が「卒業式までの一緒に過ごす時間がなくなってしまったので、ここで最後のあいさつをします。みんなと過ごした1年間は楽しかったです」と伝えた。

 同校では休み中、校区内の見回りや希望する児童の預かりをする。23日に実施予定の卒業式の具体的な対応や、終業式の開催、連絡簿の配布などについては協議中という。