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2024年12月19日(木)

アマゴの成魚放流 解禁控え田辺市龍神の日高川

漁協関係者がアマゴの成魚を放流する(26日、田辺市龍神村柳瀬で)
漁協関係者がアマゴの成魚を放流する(26日、田辺市龍神村柳瀬で)
 アマゴの遊漁客増加を図ろうと、日高川漁協(日高川町松瀬)は26日、田辺市龍神村を流れる日高川で、成魚約5千匹を放流した。

 近年は全国的にアマゴの遊漁客が減少しているといわれる。成魚の放流は、釣りポイントが便利な本流の河原で釣りを楽しんでもらい、初心者やファミリーといった新たな遊漁人口を増やすための取り組み。3月1日の漁解禁を前に、2017年から試験的に龍神村内で放流しており、今年で4年目。

 この日放流したのは柳瀬の関西電力えん堤上流周辺(約1200匹)、宮代のキャンプ場周辺(約1900匹)、龍神の龍神温泉元湯周辺(約1900匹)の計3カ所。

 アマゴの全長は平均30センチほど。漁協関係者が、アマゴを入れた水槽を積んだトラックをそれぞれの放流場所まで乗り付け、バケツに移しながら丁寧に放流した。柳瀬では、雨の影響で水位が平水より20センチほど高く、川に放されたアマゴは素早く泳いでいった。

 この取り組みで成魚を放った周辺では解禁後、ベテランも含め、アマゴ釣りを楽しむ人の姿が目立ってきているという。

 放流に立ち会った漁協の前田豊温参事は「成魚放流も一因となり、アマゴ釣りの人口も増加傾向にある。釣り人のニーズ、時代の傾向に合わせて、これからも増える取り組みをしていきたい」と話した。

 アマゴのさお釣りの期間は3月1日~9月末。遊漁料金は年券5500円、日券2200円(税込み)。小中学生と身体障害者(3級以上)は半額。

 券は、漁協や龍神村内にある遊漁券販売所で取り扱っている。