白浜町は、２０２０年度に湯崎保育園の新築移転に向けた工事を始める方針を明らかにした。新園舎を木造２階建てとした設計事業は終えており、当初予算案に工事関連費用を計上する。

　湯崎保育園（敷地面積約１６５０平方メートル、鉄骨平屋）は１９７４年５月の完成。老朽化しており、町は直線距離で約１５０メートル離れた県有地に新築移転させる計画を立てている。現園舎の改修なども検討したが、事業費がかさむことを考慮した。

　県有地は母子福祉施設があった町道沿いで、約１５９０平方メートル。町は無償で借りる契約を昨年１０月に県と結んだ。

　新園舎の延べ床面積は６０４平方メートル。２階建てにすることで、いまの園舎の床面積４１５平方メートルより広くする。未就園児が利用する子育て支援室も園舎内に設ける。設計に際しては、町は「保育士らの意見もなるべく取り入れた」としている。

　工事費は関連も含め、現時点で約２億２千万円としている。町は入札後に落札業者と工事請負契約を結び、６月にも着工したい考え。

　町によると、湯崎保育園は１～５歳の４３人が利用している（２月１日現在）。