和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月17日(月)

2月の倒産13件 和歌山県内、負債総額78億5000万円

東京商工リサーチ和歌山支店が入るビル
東京商工リサーチ和歌山支店が入るビル
 東京商工リサーチ和歌山支店は、2月の県内倒産状況(負債額1千万円以上)をまとめた。倒産件数は2カ月連続で2桁となる13件で、負債総額も大型倒産があり、78億5千万円と大規模になった。紀南関係では、大型倒産のバイオマス発電事業会社と、それに関連する2社(いずれも新宮市)。

 同支店によると、倒産件数は昨年2月より3件、前月より2件多かった。負債総額は、バイオマス発電事業会社とそれに関連する会社だけで72億4千万円あり、昨年2月より67億900万円、前月より71億6900万円多くなった。

 市町村別では和歌山市が5件、新宮市が3件、橋本市と岩出市が各2件、海南市が1件。産業別ではサービス業他が7件、建設業が3件、製造業と卸売業、小売業が各1件。新型コロナウイルス関連による倒産はなかった。

 同支店は「中小企業では人手不足やコスト高が続く中、金利の上昇や貿易環境、得意先の動静なども踏まえ厳しい状況となっている。倒産は今後も高水準で推移すると判断される」としている。