和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

地元産果実おいしく調理 農家向け教室開催

林拓郎さん(左)から調理のポイントを教わる参加者=4日、和歌山県上富田町市ノ瀬で
林拓郎さん(左)から調理のポイントを教わる参加者=4日、和歌山県上富田町市ノ瀬で
 農家女性らを対象にした起業支援の研修会が4日、和歌山県上富田町市ノ瀬の農村環境改善センターであった。参加者がイチゴやかんきつなど地元産の果物を使ったレシピを教わり、実際に調理した。

 研修会は、西牟婁振興局農業水産振興課が毎年開催している。今回は、規格外で出荷できない農産物の活用などを目的に企画。田辺市や上富田町、白浜町から25人が参加した。

 講師は、ベーカリーレストラン「KOKAGE(こかげ)」(田辺市上万呂)店長の林拓郎さん(37)。かんきつを使ったフルーツカード、イチゴやブルーベリーを使ったフルーツバターのレシピを紹介した。

 フルーツカードは、かんきつの果汁や卵、砂糖、バターを混ぜてクリーム状に煮詰めたもの。林さんが手順や分量を説明しながら果実を搾ると、辺りに爽やかな香りが広がった。

 その後、参加者は四つの班に分かれ、デコポン、ネーブル、せとかなどそれぞれ異なる材料を使って調理に挑戦。「過熱するときは絶えずかき混ぜ続けて」などと助言を受けながら、手を動かした。完成後はクラッカーやホットケーキに塗って試食した。