和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年01月06日(月)

大人の自覚 決意新た 二十歳祝う式典、和歌山県上富田町とすさみ町

思い出に花を咲かせる出席者(3日、和歌山県上富田町朝来で)
思い出に花を咲かせる出席者(3日、和歌山県上富田町朝来で)
岩田勉町長らと記念撮影する出席者(3日、和歌山県すさみ町周参見で)
岩田勉町長らと記念撮影する出席者(3日、和歌山県すさみ町周参見で)
 正月の帰省に合わせ、「二十歳を祝う式典」が3日、和歌山県の紀南地方であった。出席した若者は華やかな振り袖やはかま、スーツ姿で仲間との再会を喜び、大人としての自覚や決意を新たにした。

■親や地域の支えで成長
上富田町

 上富田町の「二十歳を祝う式典」は同町朝来の上富田文化会館であった。115(男55、女60)人が出席し「親に恩返したい」「地域を支えていきたい」などと抱負を語った。

 出席者には中学時代に二十歳の自分に向けて書いた手紙が渡された。

 式典で奥田誠町長は「一人一人に無限の可能性が詰まっている。多くのことに挑戦し、歩みを進めていってほしい。きっと明るい未来が待っている」とエールを送った。

 出席者代表で、柔道整復師を目指す専門学校2年の大池悠太さん(20)は「両親や地域の支えのおかげで成長できた」と感謝。「将来は町内に自分の整骨院を開く」と力強く宣言した。

 高校教員を目指す大学2年生の芝山直希さん(20)は「教師として働く両親を見て、決めた。生徒を支え、導いていけるようになりたい」と話した。

 式典では中学時代の恩師によるビデオレターが上映され、笑いや歓声が起こった。先輩の門出を祝おうと、上富田中学校の生徒12人がボランティアとして受け付けや司会などの運営を担った。

■社会貢献したい
すさみ町

 すさみ町主催の「二十歳を祝う式典」は、同町周参見の町総合センターであった。18(男13、女5)人が出席し、保護者らが見守る中、大人として決意を示した。

 式典では、出席者を代表して大阪府東大阪市の大学生、濵田樹さん(20)が「すさみ町で生まれ、たくさんの方に出会い、成長したことを誇りに、社会に貢献できるよう進んでいく」と決意を述べた。

 岩田勉町長は「自分の希望がかなえられるよう努力して」、岡本克敏町議会議長は「人との付き合い、絆を大切に」、塩路隆人教育長は「失敗を恐れずいろんなことに挑戦してほしい」とエールを送った。

 式典後には記念撮影や小中学時代の思い出写真のスライドショーがあり、会場は笑いに包まれた。