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2024年12月21日(土)

「今年の妖怪2024」、世相を表す「妖怪・米隠し」に決定 「米はあるのにだれかが隠している」

今年の妖怪「米隠し」(画:柳生忠平)
今年の妖怪「米隠し」(画:柳生忠平)
 香川県・小豆島の「迷路のまち」(土庄本町)にある妖怪美術館(小豆島ヘルシーランド)が21日、「今年の妖怪2024」を発表。今年の世相を最も表す妖怪を「米隠し」に決定し、妖怪画家(妖怪美術館館長)の柳生忠平氏による妖怪画も発表した。

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 同館が「今年の妖怪2024」と題して今年の世相をあらわす妖怪を募集。WEBフォームや同館の公式Xに寄せられた総数3575件の応募をもとに決定した。

 「米隠し」について同館は、今年売り場から米が品薄となった事例を紹介。「『米はあるのに誰かが隠している』といった噂話も流れました。直接的な要因がみえない騒動には妖怪がつきものです。妖怪美術館に寄せられた中でも、この米騒動に関する妖怪が特に多くありました」と選定の理由を説明した。

 そのほか、「インプレゾンビ」「ブリンバンバン小僧」などがノミネートされ、柳生氏のイラストも公開された。

 なお、同館は「昔から日本人は不可解なことや不条理なことがあると『妖怪のしわざ』と考えてきました。妖怪は平穏な日常を送るための『知恵』だったともいえます」とし、「不条理なことを受け入れ、しなやかに生きていく寛容な精神性は、多様性のある社会に調和をもたらします。妖怪「米隠し」によって、令和の米騒動に対するモヤモヤとした気持ちが少しでも晴れることを願っています」と呼び掛けた。

 柳生氏が描いた「今年の妖怪」色紙は、2025年2月2日に小豆島で開催の「妖怪万博2025」会場に展示される。

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