和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月25日(水)

のぼりでロケット応援 見学場周辺に設置、和歌山県串本

公式見学場となる田原海水浴場周辺に応援のぼりを設置する和歌山ロケット応援団の団員(12日、和歌山県串本町田原で)
公式見学場となる田原海水浴場周辺に応援のぼりを設置する和歌山ロケット応援団の団員(12日、和歌山県串本町田原で)
宇宙をイメージした濃紺色に塗装し、利用客を出迎えるJR紀伊田原駅(和歌山県串本町田原で)
宇宙をイメージした濃紺色に塗装し、利用客を出迎えるJR紀伊田原駅(和歌山県串本町田原で)
 和歌山県串本町で14日に控えた民間小型ロケット「カイロス2号機」の打ち上げを前に、地元住民の有志らでつくる「和歌山ロケット応援団」は12日、公式見学場となる同町田原の田原海水浴場周辺に応援のぼり40本を設置した。ロケットの絵柄が描かれたのぼりが風でなびき、見物客を出迎える。


 見物客に会場の雰囲気を楽しんでもらおうと、2号機打ち上げに期待を込めて企画。団員5人が参加し、道路沿いのフェンス約250メートルに結束バンドで固定した。

 のぼりは打ち上げを機に応援団が制作したもので、高さ180センチ、横60センチ。発射場の「スペースポート紀伊」の公式エンブレムを中心に、「Into Space from Wakayama」(和歌山から宇宙へ)や、「私たちはロケット打ち上げを応援しています」といった願いが記されている。

 応援団の青木圭団長は「前回は残念な結果にはなったが、素晴らしいチャレンジを見せていただいて勇気をもらえた。諦めない限りは失敗ということはないので、ずっとカイロスを応援していきたい。打ち上げの成功を期待している」と話した。

 応援団は那智勝浦町浦神の旧浦神小学校周辺にものぼり60本を設置した。

■宇宙イメージした駅舎 田原、浦神駅

 JR西日本は、公式見学場の最寄り駅となる紀伊田原駅(串本町田原)と紀伊浦神駅(那智勝浦町浦神)の駅舎を宇宙をイメージした濃紺色で塗装した。両駅では打ち上げに合わせ、13日からカイロスがデザインされたのれんが掲げられている。

 串本町と那智勝浦町と連携し、打ち上げの機運を高めようと企画。JR西は14日、交通規制による渋滞が予想されるため、紀伊田辺―新宮駅間で臨時列車を10本運行する。