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2024年12月23日(月)

【動画】マダライルカが1歳に 飼育環境下では国内初、和歌山県太地町くじらの博物館

1歳の誕生日会でおもちゃをプレゼントされるマダライルカの「マナ」(25日、和歌山県太地町で)
1歳の誕生日会でおもちゃをプレゼントされるマダライルカの「マナ」(25日、和歌山県太地町で)
 和歌山県太地町立くじらの博物館は25日、昨年7月に生まれた雌のマダライルカ「マナ」の誕生日会を開いた。飼育環境下で生まれた個体が1歳を迎えたケースは国内初といい、博物館は「これからもマナの健康と成長を温かく見守っていきたい」と話している。

 マナは昨年7月25日、母親の「ラナ」が園内自然プールの繁殖用いけすで出産。生まれた時は体長約85センチ、推定体重8キロだった。その後、感染症で体調を崩してしまったこともあったが、懸命な治療と強い生命力で回復。6月25日現在、体長144センチ、体重38・5キロと大きく成長した。

 海洋水族館マリナリュウムであった誕生日会では、飼育員がマナの好物というニシンの切り身やシシャモをやった後、ウキをつなげた手作りのおもちゃもプレゼント。マナは口でつつくなどして興味津々な様子だった。

 誕生から見守ってきた担当飼育員の平松春香さん(28)は「体調を崩してしまった時は不安に思う瞬間もたくさんあったが、私たち飼育員と一緒に乗り越え、特別な思いがある1歳の誕生日になった。これからも元気に育ってほしい」と話していた。

 博物館では8月末まで、企画展「マナ1歳までの道のり」を開催。マナの限定写真データをプレゼントするクイズラリーもある。

 問い合わせは、くじらの博物館(0735・59・2400)へ。