和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

一人で悩まず相談を 「子育て推進課」を新設 和歌山・みなべ町

「子育て推進課」が新設された、ふれ愛センター1階の事務室(和歌山県みなべ町東本庄で)
「子育て推進課」が新設された、ふれ愛センター1階の事務室(和歌山県みなべ町東本庄で)
 和歌山県みなべ町は今月から、同町東本庄のふれ愛センターに「子育て推進課」を新設した。子どもと家庭に関する福祉・保健や、妊娠前から大学など子どもが自立するまでの期間の施策を一元化。「ワンストップサービス」として、子育て世帯や子ども本人からの相談に応じるほか、悩み事などの解決に向けて専門機関へのつなぎ役も担う。

 子どもに関わる施策はこれまで、児童手当などは本庁(みなべ町芝)の住民福祉課、乳幼児健診や育児相談などはふれ愛センターの健康長寿課、こども園の運営や入所申し込み手続きなどは生涯学習センター(同町谷口)の教育委員会幼児教育室と、2課1室にまたがっていた。今回の一元化により、幼児教育室はなくなった。

 「子育て推進課」の職員は、課長を入れて8人。うち保健師が2人、社会福祉士が1人、保育士が1人いる。

 同課があるふれ愛センターの2階には親子の遊び場「プレイルーム」があり、月曜~土曜(祝日除く)の午前9時~午後4時に利用できる(他の行事がある場合は利用できない)。

 岩﨑道則課長は「一人で悩みを抱えず、気軽に相談に来てください。プレイルームに遊びに来たついでに立ち寄ってもらってもうれしい。今後、子育て中のお母さんやお父さん方が集まって情報交換や交流ができる場もつくっていきたい」と話している。

 昨年4月にこども家庭庁が設立され、今月1日に施行された改正児童福祉法では、妊産婦や子育て世帯への一体的な支援を行う「こども家庭センター」の設置が、市町村の努力義務とされた。みなべ町はその準備段階として子育て推進課を新設し、まずは行政サービスを一元化。本年度中に同課内に「こども家庭センター」をつくる予定。

 子育て推進課の電話番号は0739・33・7550。