和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

給食費無償化を要望

小中学校給食費の無料化を求める署名を、山本敏章副町長(左)に手渡す「国民要求実現上富田町大運動実行委員会」メンバー=和歌山県上富田町役場で
小中学校給食費の無料化を求める署名を、山本敏章副町長(左)に手渡す「国民要求実現上富田町大運動実行委員会」メンバー=和歌山県上富田町役場で
 和歌山県教職員組合や日本共産党などでつくる「国民要求実現上富田町大運動実行委員会」(塚田哲朗代表)は5日、小中学校の給食費無料化を求める署名付きの要望書を、上富田町の奥田誠町長と宮内一裕町教育長宛てに提出した。


 塚田代表ら会のメンバーが町役場を訪れ、山本敏章副町長に654人分の署名を添えて手渡した。塚田代表らは、県が今年10月から、小中学校給食費の無償化に向けて、市町村が負担している経費の半分を補助する施策を打ち出したことに触れ、無償化に向けた町の取り組みを求めた。

 要請事項として「小中学校給食費の保護者負担を無料にするための措置を講じてください。一斉に小中学校の無償化が難しいのであれば、小学校のみ、中学校のみ給食を無償化するなど段階的な無償化を実施してください」と求めている。

 山本副町長は「署名は重く受け止め、町長に伝えたい。県の情勢や近隣市町村の動向も見極めたい」と語った。

 また、町では中学校卒業までの子どもの医療費無料化を実施しているが、同委員会は、18歳までの医療費窓口負担の無料化を求める要望書も714人分の署名とともに奥田町長宛てに提出した。

 山本副町長は、2025年4月から18歳までの無料化をスタートする方向で現在システム改修にかかっているとし、最終的には町長の判断で、議会とも相談した上で進めたいと説明した。