和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月21日(木)

後期高齢者、年平均1万1千円増に 24年・25年度の医療保険料率を改定、和歌山県広域連合

 75歳以上(一定の障害がある場合は65歳以上)を対象とする後期高齢者医療制度を運営する、和歌山県後期高齢者医療広域連合は、2024年度から2年間適用する新たな保険料率を発表した。1人当たりの年間平均保険料額は7万5263円となり、23年度の保険料額(23年6月算定)から1万1078円増える見通し。

 後期高齢者の保険料率は2年ごとに見直される。加入者全員が負担する「均等割額」は年間4111円増の5万4428円。所得に応じて負担が変わる「所得割率」は1・71ポイント増の11・04%になる。

 保険料率の上昇を抑えるため、広域連合の剰余金など20億1248万1千円を投入する。投入しない場合の年間平均保険料額は7万9646円になる。

 広域連合によると、24年度と25年度を合わせた後期高齢者医療に係る費用の見込み額(医療給付費など)は約3287億円。国や県、市町村の負担金、現役世代からの支援金などの収入見込み額は約2942億円。差し引きの収納必要額は約345億円で、そこから均等割額や所得割率などを算出したという。