和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

安藤直次入城四百年記念し企画展 田辺歴史民俗資料館

安藤直次の肖像画などを展示している企画展(田辺市東陽の市立田辺歴史民俗資料館で)
安藤直次の肖像画などを展示している企画展(田辺市東陽の市立田辺歴史民俗資料館で)
 田辺市東陽の市文化交流センター「たなべる」2階の市立田辺歴史民俗資料館は、企画展「安藤直次入城四百年記念 安藤帯刀家と安藤小兵衛家」を開いている。江戸時代、田辺領を治めた紀伊徳川家付家老・安藤直次の肖像画や人物像を紹介した書物など25点を紹介している。12月8日まで。


 今から400年前の元和5年、それまで駿河・遠江を領地としていた徳川頼宣(徳川家康の十男)が、兄の秀忠(当時の徳川幕府2代将軍)の命によって紀伊・伊勢55万5千石へ転封となり、これに伴って、現在の静岡県掛川市周辺を治めていた頼宣の付家老・安藤直次は、紀伊田辺3万8800石へと移ることになった。

 今回の企画展では、安藤家の祖・直次と直次以来、明治維新に至るまで田辺領を治めていた安藤家(安藤帯刀家、安藤小兵衛家)を紹介。安藤帯刀家は直次以降、16代にわたって紀伊徳川家の付家老を務めた。安藤小兵衛家は直次の従弟・直隆を祖とし、田辺領での安藤家の筆頭家老として活躍した。

 和歌山に常駐して紀伊藩の統治全般に関わった帯刀家については同家の歴史に関する事物、小兵衛家については同家を象徴する事物、明治維新で田辺藩として独立する前後の貴重な資料などを展示している。

 11月16日と12月8日の午後1時半から、田辺市教育委員会文化振興課職員による展示解説がある。

 開館時間は午前9時半~午後5時。休館日は毎週月曜と11月28日。