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2024年12月24日(火)

田辺工業連覇ならず 和歌山・男子高校駅伝

田辺工業の1区走者井澗翔太君(左)からたすきを受け取る2区走者の中山友哉君=和歌山県日高川町田尻で
田辺工業の1区走者井澗翔太君(左)からたすきを受け取る2区走者の中山友哉君=和歌山県日高川町田尻で
 和歌山県高校駅伝競走大会(和歌山陸上競技協会など主催)が2日、日高川町田尻の長子橋・小釜本橋周辺コースであり、男子の部(7区間42・195キロ)で昨年優勝の田辺工業は2時間17分56秒で3位だった。優勝は創部3年目で初めての智弁和歌山。女子は3年連続で和歌山北。ともに全国大会に出場する。

 男子の部は9チームとオープン1チームが出場した。智弁和歌山と2位の和歌山北が激しいトップ争いをする中、田辺工業は序盤から苦しい展開。4区で有本(1年)が和歌山工業を抜いて3位になると、5区の福本(3年)、6区の大家(1年)、7区の安部(1年)が順位をキープし、3位でゴールした。1位の智弁和歌山の記録は2時間9分39秒、2位の和歌山北は2時間9分50秒。

 男子の部ではこのほか、南部が2時間24分9秒で6位に入賞し、上位6チームに与えられる近畿大会(24日、兵庫県南あわじ市)の出場権を田辺工業とともに手にした。

 女子の部は7チームとオープン1チームが出場し、5区間21・0975キロで競った。優勝の和歌山北の記録は1時間11分27秒。紀南勢では、南部・田辺の連合チームが1時間25分59秒を記録し、4位だった。

■「全力出して走れた」

 男子の部で田辺工業の2連覇はならなかった。昨年の全国大会を走った3年生が3人出場。2年生はおらず、県大会初出場の3年生1人と、1年生3人がメンバーに入った。

 3区(8・108キロ)を走った主将の水井翔哉君(3年)は「ベストメンバーではなかったが、選ばれた選手一人一人が全力を出し、楽しく走ることができた。目標の2時間12分に届かなかったので近畿大会では達成したい」と話した。

 1区(10キロ)を走った井澗翔太君(3年)は「智弁と和北の2人に挑戦しようとしてペースを乱してしまった。何とか粘り、たすきをつなぐことができてよかった」と振り返った。2区(3キロ)を走った中山友哉君(3年)は「目標タイムに届かず悔しい。近畿でもう一度選手に選ばれて、ベストを尽くしたい」と抱負を語った。

 昨年は控えメンバーで、今回5区(3キロ)を走り区間3位と健闘した福本翔君(3年)は「目標に届かず悔しい気持ちはあるが、最初から積極的に自分の走りができた」と、すがすがしい表情だった。



 女子の部では、和歌山北で5区(5キロ)を走り、区間1位だった主将の鈴木杏奈さん(3年)は田辺市の高雄中学校出身で、中学時代はバスケットボール部だった。2位の智弁和歌山で5区を走った楠本凪さん(2年)も高雄中出身。