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2024年12月22日(日)

インターハイで神島勢が活躍 4人乗りカヌーカナディアンで優勝、弓道女子団体で準優勝

C―4の200メートルで優勝した神島。
C―4の200メートルで優勝した神島。
女子団体で準優勝した神島。
女子団体で準優勝した神島。
 北海道などで開かれている全国高校総体(インターハイ)で、神島(和歌山県田辺市)の生徒が活躍した。カヌー競技は男子カナディアンフォア(C―4)の200メートル種目で優勝。弓道競技は女子団体で準優勝した。

■4人乗りで優勝 カヌー・カナディアン

 カヌー競技は3~6日、山形県西川町の月山湖カヌースプリント競技場であった。

 6日にあった男子C―4の200メートルの決勝で神島は38秒648を記録し、2位の宮崎工業に0・7秒差をつけて優勝した。

 神島のメンバーは、3年生の吉田朋矢君、河野(かわの)大和君、庄司晃太朗君と2年生の河野(こうの)俐久君。4人が息を合わせ、スタートから飛び出してトップを維持し、200メートルの直線コースで逃げ切った。

 艇の先頭でこいだ主将の吉田君は「最高の気持ち。最後の種目だったので優勝しようと思って臨んだ。みんなが支えてくれて後ろから押してくれた」と話した。河野大和君は「ゴールした瞬間は気持ちが良かった」、庄司君は「1位を取った時はめちゃくちゃうれしかった」と喜んだ。

 カナディアンは片足を立ててこぐ競技。河野俐久君は「コースアウトが怖かったが、本番では落ち着いて真っすぐこぐことができた」と振り返った。

 吉田君は6日にあった男子カナディアンシングル(C―1)の200メートルで4位に入賞した。

 4日にあったC―4の500メートルの決勝では、神島の同じメンバーが4位に入賞した。

 神島のカヌー部は昨年のインターハイで、C―1やカナディアンペア(C―2)で優勝。一昨年はC―4の500メートルで優勝するなどしていた。阪本直也監督は「連続して優勝するのはなかなかできない。よく頑張った」とたたえた。

 カヌー競技では他に、田辺工業の選手も男子カヤックの各種目に出場し、シングルの200メートルと500メートルで濱本琥丈郎君(3年)が準決勝まで進むなど健闘した。

■女子団体で準優勝 弓道、25年ぶり2回目

 弓道競技は3~6日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナであり、女子団体は48校が参加。5人一組で各4射を放ち、合計的中数を競った。神島女子の団体準優勝は田辺商業時代の1998年以来、25年ぶり2回目で、過去最高に並んだ。

 神島は予選を突破し、決勝トーナメントの1回戦で水戸第二(茨城)に12―11、2回戦で宮崎商業に16―9、準々決勝で松山南(愛媛)に12―11、準決勝で秀岳館(熊本)に12―10で勝った。

 決勝は倉吉西(鳥取)と対戦。5人ずつを終えて16―16で並び、1人1射を放って的中し続けた方が勝ちとなる「競射」となり、3―4で惜しくも敗れた。

 神島のメンバーは、3年生の澤井りおさん、大江ひなたさん、湯川千賀さん、大江春華さん、山本葉瑠さん、2年生の西田渚さん。

 澤井さんは「決勝で負けて悔しい気持ちもあるけど、みんなで取った準優勝なのですごくうれしい。いつも通りリラックスして試合に臨めた。出場しなかった3年生の部員も応援してくれて、忘れられない思い出になった」と話した。神島の嶋田良太監督は「生徒たちの頑張りが結果につながった」とたたえた。

 弓道競技はこの他、男子団体で田辺工業が出場し、決勝トーナメント進出はならなかった。

 男子個人は神島2年の古久保汰一君、女子個人は神島の山本さんが出場し、いずれも予選で敗れた。