和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

南部女子が26年ぶりに全国へ 和歌山県中学総体剣道団体で優勝

和歌山県中学総体剣道競技の女子団体の部で優勝した南部中学校。女子個人の部で2位となった田野莉加選手は後列右
和歌山県中学総体剣道競技の女子団体の部で優勝した南部中学校。女子個人の部で2位となった田野莉加選手は後列右
 第75回和歌山県中学校総合体育大会(県教育委員会、県中学校体育連盟主催)の剣道競技が岩出市民総合体育館であり、女子団体の部で、みなべ町の南部中学校が優勝し、近畿と全国大会出場を決めた。女子個人の部でも同校の田野莉加選手が2位に入り、近畿と全国大会に出場する。同校が剣道女子団体で全国総体に出場するのは26年ぶり。


 女子団体の部には、県内8地方の代表12チームが出場。4ブロックに分かれて予選トーナメントを行い、シード校の南部は、春の県大会で優勝していた文成(有田地方)を3―0で倒し、決勝リーグに進出。吉備(有田地方)とは0―0で引き分けたものの、春の県大会では負けていた西和(和歌山市)を2―1で破り、上富田(西牟婁地方)には5―0で大勝し、2勝1分で優勝を決めた。

 南部女子の団体メンバーは田野莉加(2年)、宮本凉(同)、清水奈波(同)、曽輪美羽花(同)、河田舞耶(1年)、泰地芽愛(同)の6選手。

 荒堀浩明監督は「選手たちは春の大会で悔しい思いをしていたので、毎日、真剣に練習に励んできた。みんなの頑張りで勝つことができた」、選手たちも「これまでの大会より一層、団結力を強めた。対外試合を繰り返し、レベルアップできたのがよかった」と振り返った。

 近畿大会は8月8日に白浜町で、全国大会(兼第53回全国中学校剣道大会)は18~20日に松山市で開かれる。選手たちは「行ったからには勝ちたい。一試合一試合、目の前の戦いに集中して頑張りたい」と意欲をみせる。

 女子個人の部は、県内8地方の代表64人が出場し、トーナメントで戦った。

 田野選手は得意のメンやコテを決めて順調に勝ち上がり、決勝は東和(和歌山市)の川井真奈選手と対戦。過去に2回勝っている相手だったが、メンとコテを決められ敗れた。

 田野選手は「延長もあり、厳しい試合が続いた。決勝はコテを狙われ、うまく決められてしまった」と悔しがった。近畿大会に向け、「和歌山の代表としてみんなの分まで一勝でも多く勝てるよう頑張りたい」と話した。