和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

寄付金、人数とも過去最高 ふるさと納税で「梅の里」みなべ町

和歌山県みなべ町役場
和歌山県みなべ町役場
 和歌山県みなべ町へのふるさと納税による2022年度の寄付金は1億6181万5千円で、過去最高だった21年度(1億5106万1千円)をわずかに上回った。町は本年度も、寄付を通じて日本一の梅の里・みなべ町を応援してもらえるよう呼びかけている。

 町総務課のまとめによると、寄付の延べ人数も1万4323人で、過去最高の1万3868人だった21年度を超えた。

 月別では、例年同様に税金の申告期限である12月が最も多く、4711人。その次は11月の2067人。

 寄付した人を都道府県別にみると、東京都が3605人、大阪府が1413人、神奈川県が1323人、愛知県が861人、兵庫県が816人、埼玉県が813人、千葉県が752人で、21年度と同じような傾向だった。

 1人当たりの寄付額は1万円が多かった。

 寄付の使い道は7項目から選んでもらっており、梅や備長炭、漁業、観光の振興に活用する「うめ世界一の元気なまちづくり」が、人数(4744人)も金額(5375万4千円)も最も多かった。2番目は、自然との共生や定住・移住の促進などに活用する「緑豊かで快適なまちづくり」(人数3778人、金額4254万円)だった。

 町は1件当たり1万円以上の寄付に対し、寄付額に応じて梅干しや梅酒、備長炭など町の特産品を返礼品としてカタログから選んでもらって贈っている。梅干しが人気で、22年度も9割ほどを占めたという。
返礼品に青梅も


 みなべ町は、早春には梅の花が満開となり、初夏には青々とした梅が実り、夏には千里の浜でウミガメの産卵が見られ、秋には各地で祭りが催されるなど見どころが多い。出身者だけでなく、共感や親しみを持ってくれる人に、ぜひ応援してもらいたいという。

 現在、返礼品は約200点用意している。今が旬の「青梅」は期間限定(6月2日まで申し込み受け付け)である。