和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

紀南から世界大会へ きもの装いコンテスト

(左から)留袖の部準女王の佐谷かおりさんと1位の小松敦子さん
(左から)留袖の部準女王の佐谷かおりさんと1位の小松敦子さん
(左から)学校対抗の部で2位だった神島高校の楠綾歌さん、山本ゆららさん、火縄優衣さん
(左から)学校対抗の部で2位だった神島高校の楠綾歌さん、山本ゆららさん、火縄優衣さん
 和歌山市でこのほどあった「日本の心と美の祭典 全日本きもの装いコンテスト関西大会」で、紀南から留袖の部で2人、振袖の部で2人、学校対抗の部で神島高校(和歌山県田辺市)が、世界大会(8月6日、東京都)の出場権を得た。

 関西大会は全日本きものコンサルタント協会主催、紀伊民報など後援。6部門で装いの美しさなどを競った。振袖、留袖、カジュアルの3部門全体から「きもの装いの女王」1人と、3部門でそれぞれ「準女王」1人ずつを選出。このほか、各部門で入賞者を決めた。

 13人が出場した留袖の部で、佐谷かおりさん(田辺市明洋3丁目)が準女王、小松敦子さん(同市末広町)が1位に選ばれた。15人が出場した振袖の部では、長野庸子さん(同市あけぼの)と玉井沙希子さん(同市稲成町)が2位になった。

 主に紀南からの出場者を指導した協会県代表の輪島久子さん(上富田町南紀の台)は「佐谷さんは人生の節目で着物を着ることを実践しておられ、今後も着物や礼法を次世代に継承してくれることを願っている。お母さまが残した着物を大切に受け継いでおられる小松さんは、今回楽しく着物に向き合ったことが着装や立ち振る舞いに出たと思う」と受賞をたたえた。

 3人一組で競う学校対抗の部は5校が出場し、神島高校が2位に入賞した。メンバーは火縄優衣さん、山本ゆららさん、楠綾歌さん。いずれも3年生。

 輪島さんは「練習は2カ月ほどだったが、伸び伸びと元気で明るく、チームワークが良かった。(高校教員の)手作りの髪飾りと襟がチームのシンボルとなっていて良かった」とねぎらった。