和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

【動画】サンタが水槽お掃除 串本海中公園、クリスマス企画も

水槽の中で掃除をしながら来館者と交流するサンタクロース(11日、和歌山県串本町有田で)
水槽の中で掃除をしながら来館者と交流するサンタクロース(11日、和歌山県串本町有田で)
「クリスマスパーティー」を表現した水槽を見る来館者
「クリスマスパーティー」を表現した水槽を見る来館者
 和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館が11日、施設内にある大水槽の中からサンタクロースに扮(ふん)した飼育員が掃除をする催しを始めた。館内ではクリスマスをテーマにした期間限定水槽も展示。地元・串本の海の生き物たちと一緒にクリスマスムードを盛り上げている。


 「水中サンタの水槽お掃除」が見られるのは、水族館に入ってすぐにある幅6メートル、水深3メートルの「串本の海」大水槽で、この水槽では、串本の海中景観を再現しようと、カゴカキダイやナンヨウツバメウオ、サンゴなど約100種類の生き物を飼育。水槽の中が見えやすいようスタッフが定期的に内側から掃除しており、この時季には毎年、サンタが登場して来館者を楽しませている。

 11日には、空気ボンベを背負った飼育員の佐久間夢実さん(25)がサンタの衣装を着て水槽の中に入り、手袋やアクリル板のへらを使って汚れを丁寧に掃除しながら、手を振ったり、一緒に記念撮影をしたりして来館者とも交流。大阪府交野市から家族らと訪れていた井上琥太郎君(3)は「楽しかった。おもちゃをお願いした」と笑顔を見せた。

 大水槽のすぐそばにある、季節のイベントや珍しい生き物などをテーマに中身を入れ替えている「トピックス水槽」では、色とりどりの生き物と装飾品によって「クリスマスパーティー」を表現した展示を3日から始めた。

 水槽の中にはサンゴのクリスマスツリーの他、貝殻やサンゴなどで作った家、貝殻をつなげたオーナメントなどを飾り、串本の海に生息しているサザナミヤッコやハナミノカサゴ、キイロサンゴハゼといった色とりどりの生き物18種約50点を展示している。

 水族館の森美枝館長(55)は「どちらもこの時季のイベントとして毎年好評を頂いている。ぜひお越しいただき、串本の海で見られる生き物たちと一緒にクリスマスムードを楽しんでもらえれば」と話している。

 サンタによる掃除は18、25日も予定しており、時間は午前11時から30分ほど。クリスマス水槽も25日まで展示する予定。