和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

安心、充実の和歌山に 知事選告示、紀南の有権者の声

候補者の出陣式で「ガンバロー」コールで気勢を上げる支援者ら(10日、和歌山市で)
候補者の出陣式で「ガンバロー」コールで気勢を上げる支援者ら(10日、和歌山市で)
 任期満了に伴う知事選が10日、告示された。4期務めた仁坂吉伸知事が退任するため、16年ぶりに県政のかじ取り役が代わる。新しい知事に何を求めるか。紀南の有権者に聞いた。


 田辺市中辺路町の自営業女性(38) 小学生の子どもがいることもあり、子育て支援策や教育施策に関心がある。例えば、有機食材を学校給食に使う動きが広がってほしいし、不登校の子の居場所づくりも大切だと思う。子どもにとってよりよい取り組みに力を入れてくれそうな候補者を見極めたい。

 田辺市上秋津の主婦(45) 子どもの成長で児童手当がなくなり、一方で介護保険料など負担は増え続けている。過疎化も進んでおり、今のままでは自分たちの老後や子どもたちの将来が不安。子どもたちが大人になっても安心して暮らせる、住み続けたいと思える和歌山にしてほしい。

 串本町潮岬の会社員女性(32) 近い将来、両親、義理の両親の介護を見据え、福祉関係者の労働環境改善や福祉サービスの充実、利用しやすい料金設定などを含めた高齢者福祉の施策に注目している。

 白浜町の福祉施設職員男性(52) コロナ禍でどこも厳しいが、中でも福祉施設は支援の補助金もない。自治体は障害者就労支援施設の物品を優先的に調達してほしい。そういう法律があるのに、徹底されていない。懸命に頑張る障害者にもっと目を向けてほしい。

 上富田町朝来の会社員男性(30) これまでのIT企業の誘致やワーケーション推進は評価できるが、外から人を呼び込むだけでなく、県内の仕事の多様性を創出することも大切。リモートワークが浸透すれば、仕事の選択肢も増えて若者が戻ってきやすくなる。  田辺市龍神村の自営業男性(49) 少子化が深刻。商工業を盛り上げ、若い人たちが故郷に帰ってきたくなるような地域にしなければならない。もっと和歌山が有名になるよう、発信力の高い人に知事になってほしい。

 白浜町の無職男性(67) 県内の経済や産業の長期的な動向に関心がある。人口の減少傾向が続く中、少なくとも現状を維持、または少し上向くようにするにはどうするか。耳当たりの良い話ばかりではなく、地に足をつけた考えが聞きたい。