和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

【動画】全国高校ラグビー県大会/花園目指し一丸/熊野「自分を超えて頂点に」

熊野高校ラグビー部
熊野高校ラグビー部
熊野メンバー表
熊野メンバー表
高校ラグビー和歌山県大会組み合わせ
高校ラグビー和歌山県大会組み合わせ
 第102回全国高校ラグビーフットボール大会の県大会が23日に開幕する。合同2チームを含む7チームが参加。優勝チームが大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開かれる全国大会へ出場する。地元の熊野と、那賀・田辺・田辺工業の合同チームを紹介する。番号の丸数字は主将。

 熊野は、3年生の選手12人が中心になる。FW(フォワード)は体重が100キロ近くある重量級の選手がそろっており、FWリーダーの谷本を中心に攻守で力強く前進する。BK(バックス)は3年生を中心に走れる選手が多く、縦の突破で得点を狙う。

 3年生は選手全員が高校からラグビーを始めた。サッカー、柔道、陸上競技などさまざまなスポーツを経験した選手が集まり、各競技の良さを取り入れたようなチームになっている。

 瀬越監督は「ラグビー経験のない選手が12人も集まってくれたのは自分の指導歴の中でも珍しいケース」と話す。

 今年のチームのテーマは「超越」。今までの自分を超えようと練習を重ねてきた。今回の花園予選では1回戦で星林と対戦し、勝てば県新人大会の準決勝で敗れた近大和歌山と当たる。

 主将の木本は「ディフェンスで相手にプレッシャーをかけて自分たちでゲームをつくり、試合の色を(熊野のユニホーム色の)緑色に染めていく。花園までの一試合一試合を全力で楽しみたい」と話す。

 副主将の能城は「ラグビーを通して人間的に成長し、自分を変えることができた。お世話になった方々に恩返しできるように、花園で1勝して歴史を変えたい」と力強く語った。

 現在の3年生はコロナ禍で入学後に休校が続き、クラブ活動を本格的に始めたのは1年生の7月から。その後も試合や合宿の経験が例年より少なかった。その分、実戦形式の練習を多く取り入れ、地元のラグビー教室に通う中学生らも練習に加わっている。

 瀬越監督は「3年間やってきた形を、支えてくれた人や後輩たちにどう残すか。全てをひっくり返すつもりで試合に臨んでほしい」と話している。