和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

親子で山へ、遊び、学ぶ 田辺市中辺路町でイベント

開放する森林に設置してあるツリーデッキ(和歌山県田辺市中辺路町北郡で)
開放する森林に設置してあるツリーデッキ(和歌山県田辺市中辺路町北郡で)
 和歌山県田辺市中辺路町北郡の森林で24日午前9時半~午後4時、親子で楽しめる体験イベントがある。森林を開放し、遊びや学びの場として整備するプロジェクトの一環。山の成り立ちや状態を学びながら、山を自由に使って遊べる。


 プロジェクトを立ち上げたのは田辺市出身で埼玉県と二地域居住している千品喜嗣さん(44)。NPO「つれもてネット南紀熊野森林環境部会」(田辺市新庄町)と共催で、紀の国森づくり基金を活用して、さまざまな山遊びイベントを企画している。7月にはツリーデッキを作った。

 千品さん所有の北郡の森林は、東京ドーム約4個分の広さ。イベントでは山道を歩きながら見つけたものに名前を付けたり、案内人が持っている「宝物」と同じものを山で探したりしながら森林を体感する。

 また、ツリーデッキを改造したり、綱渡りのようなスポーツ「スラックライン」やまき割りを体験したり、ハンモックでゆったりしたり。用意したメニュー以外にも、さまざまな遊び方を発見しながら楽しむ。

 千品さんは「所有の山林を開放することで、森と人との距離を縮めたい。自然に触れ、木について考える人が増えることで、林業の現状も変わるはず。遊び倒せる山にしていきたい」と参加を呼びかけている。

 場所は清姫の墓近くの山林。参加費は大人千円、小学生以下500円。弁当(千円)も注文できる。定員30人。

 参加申し込みは千品山林社のホームページ(https://kumano-forest-style.com/)で受け付けている。問い合わせはメールで千品さん(info@kumano-forest-style.com)へ。