和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

早く食べてもらいタイ 高校生が梅×マダイの揚げたい焼き

梅とマダイを組み合わせ、神島高生が開発した「うめぇ!揚げたい焼き」
梅とマダイを組み合わせ、神島高生が開発した「うめぇ!揚げたい焼き」
料理コンテストのPR動画を撮影中の神島高生(和歌山県田辺市文里2丁目で)
料理コンテストのPR動画を撮影中の神島高生(和歌山県田辺市文里2丁目で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)は16日、白浜町堅田の「とれとれ市場」で、南高梅と白浜町産の養殖マダイで作る「うめぇ!揚げたい焼き」を販売する。高校生の料理コンテストに出品するメニューで、近畿大会出場を前に地元でお披露目する。午前11時から、売り切れ次第終了。1個380円。

 南高梅は全国的に有名だが、最近は若者を中心に梅離れの傾向がある。南紀白浜マダイも年間100万匹を出荷しているが、地域でのブランド化が進んでいない。二つの特産をPRし、地域を盛り上げようと商品開発した。

 「揚げたい焼き」は、梅とマダイという和の食材を、ファストフードに仕上げたのが特徴。タイの形に作ることでマダイをアピールでき、若者の魚離れ解決も図る。揚げることで外はカリッと、中はホクホクのタイの身とマッシュポテトが溶けることで独特の食感が味わえるよう工夫した。梅肉もアクセントになる。

 神島高校は料理コンテスト「ご当地!絶品うまいもん甲子園」に2014年度から毎年参加しており、16年度には全国優勝している。

 今回は山下伊織さん、保富円那さん、岡﨑晴香さん(いずれも3年生)の3人が、全国出場を懸けて22日にある近畿大会に臨む。3人は大会に提出するPR動画を撮影中。販売会は調理経験を積む機会でもある。

 岡﨑さんは「試作品の評価は上々で、自信がある。早く地元の皆さんに食べてもらいたい」と来場を呼びかけている。