和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

潮風にTシャツひらひら 11月に白良浜でアート展

昨年のひらひらTシャツアート展(和歌山県白浜町の白良浜で)
昨年のひらひらTシャツアート展(和歌山県白浜町の白良浜で)
 和歌山県白浜町の白良浜で11月3~6日、絵などを印刷したTシャツを、洗濯物を干すように展示する「第2回白良浜deひらひらTシャツアート展」が開かれる。福祉とアート(芸術)、観光が一体となったバリアフリーアートイベントで、今後、毎年開催することを目指す。


 昨年は「紀の国わかやま文化祭」の白浜町障害者交流事業として実施した。今年から町、町教育委員会、町社会福祉協議会、南紀白浜観光協会、福祉施設やNPOなどによる「しらひらバリアフリーアート実行委員会」が主催し、官民協働で臨む。定期的に開催することで、Tシャツの製作に携わる障害者の安定した仕事や給与の確保につなげるのが目的。障害への理解を広げたり、障害者と地域との交流を図ったりすることも目的に掲げている。

 Tシャツは障害のある人や支援企業などが製作している。生地の製造は上富田町岩田の「ヤマヨテクスタイル」、縫製作業は白浜町にある障害者の福祉作業所「ドルフィン白浜自立支援センター」、応募作品の印刷作業は障害児者と家族を支援する認定NPO「ころん」(田辺市)が担う。

 また、昨年は展示しているTシャツを購入したいという声が多数寄せられたことから、今年は障害者の絵などを印刷したTシャツの一部を「しらひらバリアフリーアート」の作品として製作し、イベント後に町内の観光施設などで販売することも企画している。

 実行委員長を務める、ころんの小川麻美理事長は「自然の中のアート展として皆が気軽に見に行ったり、作品を応募して楽しく参加したりすることが、いろんな立場の人の理解や社会参加につながればうれしい」と話している。

■9月末まで作品募集

 実行委は9月末まで、ひらひらTシャツアート展で展示するTシャツに印刷する絵やイラスト、写真、書などの作品を募っている。

 作品の画材は自由。サイズはA4までで、縦横どちらでもよい。画像データでも受け付ける。団体での応募は5点以上で、近くに並べて展示する。

 応募料は作品1点につき4500円。障害者手帳を持っている人などは2500円。Tシャツのサイズは子ども用(120センチ)から3Lまで6種類用意した。Tシャツは展示を終えた後、応募者に返送する。

 作品と応募用紙を同封し、郵便番号646―0015 田辺市たきない町10の34、認定NPOころんへ郵送する。応募用紙は白浜町役場や白浜駅前コミュニティプラザ、町観光協会の関連施設などにある。

 ころんのホームページから申し込む場合はhttps://www.npocolon.org/

 問い合わせは、ころん(0739・33・2278)へ。