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2024年12月22日(日)

田辺市の佐井川君が関西選抜に 中学硬式野球

関西ブロック選抜に選ばれた佐井川湧牙君(提供)
関西ブロック選抜に選ばれた佐井川湧牙君(提供)
 和歌山県田辺市高雄中学校3年の佐井川湧牙君(14)が、中学生硬式野球「ボーイズリーグ」の関西ブロック選抜に選ばれた。8月19、20日に広島県で開かれる「第22回ボーイズリーグ鶴岡一人記念大会」に出場する。所属する和歌山日高ボーイズでは6月の県予選で投打に活躍。全国大会出場の原動力になった。


 鶴岡一人記念大会は、中学生の部に全国5ブロック代表の6チームが参加する。関西ブロック選抜は4月に選考会があり、選手20人のうち、県内からは佐井川君、新宮・東牟婁で活動する和歌山南紀ボーイズの矢口樹君(古座中3年)ら3人が選ばれた。

 佐井川君は左投げ左打ち。投手としては現時点で最速135キロの直球と、カーブなどの変化球を武器にしている。田辺第一小学校の時は田辺第一クラブわかしお(現在はTANABEクラブに統合)でプレーし、6年生の時には主将を務め、全国大会に出場した。

 中学では美浜町を拠点に活動する日高ボーイズでプレー。

 6月には、全国大会の県予選(10チーム参加)で優勝し、創部23年で初となるボーイズリーグの全国大会「第53回日本少年野球選手権大会」(8月2~7日、大阪府)の出場を決めた。佐井川君は投手、外野手として全4試合に出場し、投打で活躍した。

 4月にあったボーイズリーグ関西ブロックの支部対抗大会では県支部代表に選ばれ、主将として県支部の初優勝に貢献した。

 週2回のチームでの練習や土日曜の試合のほか、自宅でもトレーニングに励んでいる。目標はメジャーリーガー。佐井川君は「全国大会に出ることや関西選抜に選ばれたことは人生のいい経験になる。中学では変化球を覚え、精神面でも成長できたと思う。捕手との連携や友情、チームで気持ちが一つになることの大切さを学んだ」と話している。