和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

富士山麓の157キロトレイルラン走破 みなべ出身の竹中さん

ウルトラトレイル・マウントフジのコースを走る竹中良之さん(本人提供)
ウルトラトレイル・マウントフジのコースを走る竹中良之さん(本人提供)
 みなべ町晩稲出身で和歌山市在住の竹中良之さん(39)が、富士山麓でこのほど開かれた国内有数のトレイルランニング大会「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」(実行委員会主催)に初めて出場し、全長157・9キロ、累積標高6388メートルのコースを31時間8分42秒で完走した。

 トレイルランは未舗装で起伏のある山道を走る競技。今年のUTMFは4月22~24日に3年ぶりに開かれ、国内在住者に限定して約1800人が参加した。

 竹中さんは4月22日午後3時半に静岡県富士市をスタート。食事や休憩を取りながら登山道や歩道、林道などアップダウンの激しいコースを駆け抜けた。途中で暑さや疲労に苦しんだが、コースで出会った仲間たちに元気をもらったという。23日午後10時38分、山梨県の富士急ハイランドにゴールした。

 自身最長の距離を走ったという竹中さんは「ゴールまでたどり着けたのは家族や友人、知人の応援があったから。人との出会いが自分をゴールまで連れて行ってくれた」と、感謝した。

 児童養護施設で働く竹中さんは、フルマラソンやハーフマラソンを楽しんでいたが、2017年ごろからトレイルランに興味を持ち、各地の大会に参加している。高校を卒業するまで住んでいた故郷のみなべ町では、2019年2月に開かれた「梅の里トレイルラン」に参加し、ロング種目(32キロ)で準優勝した。

 憧れだったというUTMFに出場するために、各地の大会に出場して必要なポイントを稼いだ。「今後もチャンスがあれば100マイル(約160キロ)レースを走ってみたい。みなべ町がトレイルランで盛り上がってほしい」と話している。