「棚田遺産」に那智勝浦町色川地域 紀南で唯一認定
未来に残したい優れた棚田を農林水産大臣が認定する「つなぐ棚田遺産」に和歌山県紀南地方で唯一、那智勝浦町の「色川の棚田群」が選ばれ、認定証授与式がこのほど、同町役場であった。同町では2023年秋ごろに、全国各地で棚田の保全活動に取り組んでいる人らが集う「全国棚田(千枚田)サミット」の開催も予定されており、関係者は注目が高まることを期待している。
農林水産省では1999年に全国の優れた棚田134地区を「日本の棚田百選」として認定しているが、認定から時間が経過し、2019年には「棚田地域振興法」が施行されたことなどから、改めて優良な棚田を「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)」として認定することになった。市町村から推薦された棚田から、国の選定委員会が271地区を選定したという。
「色川の棚田群」は同町の色川地域に広がる棚田で、面積は計31ヘクタール。40年以上前から移住に力を入れてきた地域であり、地域で一体となって保全・活用に取り組んでいることなどが評価された。
オンラインで開かれた認定証授与式では、色川棚田地域振興協議会の浦勝良会長(71)=那智勝浦町南平野=と、小阪地区で活動している「棚田を守ろう会」の会長でもある松木繁明副会長(69)が町役場を訪れ、堀順一郎町長から認定証を受け取った。
浦会長は「山間地の棚田を守ることは並大抵の苦労ではない。長年、小阪の棚田を核として小さな田んぼをこつこつと続けて景観を守り、地域の連帯感をつくってきたことが認められたのだと感じる。人口が減少し、耕作するメンバーも少なくなってきているので、今回の認定やサミットが地域の外の人たちに関心を持ってもらうきっかけになればうれしい」。堀町長は「色川の棚田は地域の方々が大切に守ってきたもので、認定を受けたことは大変喜ばしい。次の世代につないでいく良いきっかけになるのではないか」と話していた。
県内でこのほか、中田の棚田(紀美野町、9ヘクタール)▽芋谷の棚田(橋本市、6ヘクタール)▽上湯・あらぎ島(有田川町、18・8ヘクタール)▽沼の棚田・段々畑(同、41・4ヘクタール)▽久野原の棚田(同、32・7ヘクタール)▽沼谷「天空の棚田」(同、10・8ヘクタール)▽杉野原の棚田(同、16・1ヘクタール)―が認定された。
農林水産省では1999年に全国の優れた棚田134地区を「日本の棚田百選」として認定しているが、認定から時間が経過し、2019年には「棚田地域振興法」が施行されたことなどから、改めて優良な棚田を「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)」として認定することになった。市町村から推薦された棚田から、国の選定委員会が271地区を選定したという。
「色川の棚田群」は同町の色川地域に広がる棚田で、面積は計31ヘクタール。40年以上前から移住に力を入れてきた地域であり、地域で一体となって保全・活用に取り組んでいることなどが評価された。
オンラインで開かれた認定証授与式では、色川棚田地域振興協議会の浦勝良会長(71)=那智勝浦町南平野=と、小阪地区で活動している「棚田を守ろう会」の会長でもある松木繁明副会長(69)が町役場を訪れ、堀順一郎町長から認定証を受け取った。
浦会長は「山間地の棚田を守ることは並大抵の苦労ではない。長年、小阪の棚田を核として小さな田んぼをこつこつと続けて景観を守り、地域の連帯感をつくってきたことが認められたのだと感じる。人口が減少し、耕作するメンバーも少なくなってきているので、今回の認定やサミットが地域の外の人たちに関心を持ってもらうきっかけになればうれしい」。堀町長は「色川の棚田は地域の方々が大切に守ってきたもので、認定を受けたことは大変喜ばしい。次の世代につないでいく良いきっかけになるのではないか」と話していた。
県内でこのほか、中田の棚田(紀美野町、9ヘクタール)▽芋谷の棚田(橋本市、6ヘクタール)▽上湯・あらぎ島(有田川町、18・8ヘクタール)▽沼の棚田・段々畑(同、41・4ヘクタール)▽久野原の棚田(同、32・7ヘクタール)▽沼谷「天空の棚田」(同、10・8ヘクタール)▽杉野原の棚田(同、16・1ヘクタール)―が認定された。