和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

3園統合、新たな出発祝う みなべ町のこども園が開園

開園式でミュージックベルを演奏する職員(和歌山県みなべ町南道で)
開園式でミュージックベルを演奏する職員(和歌山県みなべ町南道で)
入園式で手遊びをする0~2歳児
入園式で手遊びをする0~2歳児
 和歌山県みなべ町にある三つの幼稚園や保育所が統合し同町南道にできた「みなべ愛之園こども園」(神谷羊子園長、146人)で2日、開園式と入園式が開かれた。こども園や町の関係者、園児、保護者らが新たな出発を祝った。


 開園式では、こども園の職員30人がミュージックベルとトーンチャイムで園歌「愛である」と「星に願いを」を演奏し、園を運営する社会福祉法人「イエス団」の高田裕之常務理事が「三つの園が一つになって新しい園がスタートした。それぞれの園には歴史があるが、新しい器に命を吹き込む。地域のよりどころとなるようにしたい」とあいさつした。来賓の小谷芳正町長が「園児が増え、にぎやかになる。健全育成をお願いしたい」、原田覚町議会議長が「高台移転は長年の悲願で、保育環境が充実されるのは素晴らしい。避難所の役目も担い、理解と協力してくれたことに感謝したい」、中早良太保護者会会長が「明るく開放的な園舎で、子どもたちが健やかに育つことを楽しみにしている。保護者会と園が手を取り合って素晴らしい園にしていきたい」と祝辞を述べた。

■4部に分け入園式

 入園式は0~2歳児、3歳児、4歳児、5歳児の4部に分けて開いた。園児は保護者と一緒に出席し、職員らから祝福を受けた。井戸和彦教育長と統合前の南部保育所の所長だった藤井昌代さん、南部幼稚園の園長だった森本里美さんが来賓で出席した。

 各部で担任を紹介し、園児の名前を呼んで歓迎。神谷園長は「楽しいおもちゃがいっぱいある。毎日、しっかり遊びましょう。おいしい給食があります。しっかり食べて、みんなで楽しく過ごしましょう」と呼び掛けた。職員が童歌を歌いながら手遊びをして園児を楽しませた。

 みなべ愛之園こども園は、愛之園保育園と南部幼稚園、南部保育所の3園が統合して誕生した。定員は0歳児から5歳児までの160人。場所は高台の防災拠点エリア内で、住民の1次避難所や福祉避難所にもなっている。