第２２回高校生国際美術展（ＮＰＯ世界芸術文化振興協会主催）の美術の部で、神島高校（和歌山県田辺市文里２丁目）２年の康乗璃央さん（１６）が優秀賞を受賞した。

　美術と書の部があり、美術の部には全国から１３９７点の応募があった。上位入賞４点、都道府県知事賞など１４点、優秀賞５点、秀作賞１０点、奨励賞１１７点の計１５０点が入選した。

　康乗さんの作品タイトルは「ある日の午後」（Ｆ５０号）。学校での何げない風景を切り取った作品で、ある部室の前に並ぶ靴を描いた。特に手前にある靴がリアルに見えるよう、色と色の境目をはっきり分けて描くなど気を配った。奥に光が当たっているが、全体的には暗い色調に仕上げた。

　康乗さんにとって初めての油絵作品。油絵は、キャンバス上で絵の具を混ぜ合わせ、自分が思う色を表現できるところがいいという。

　康乗さんは「受賞できてうれしい。これからもさまざまな色を使った作品に挑戦していきたい」と話した。

　奨励賞以上の作品は８月４～１５日に国立新美術館（東京都港区）で、海外作品とともに展示される。