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2024年12月23日(月)

赤帽清水から2人出場、軟式野球の県代表 国体近畿大会へ

県代表選手に選ばれた赤帽清水の中元達也さん(左)と坂口雅映さん
県代表選手に選ばれた赤帽清水の中元達也さん(左)と坂口雅映さん
 国民体育大会の出場を目指す軟式野球の県代表選手に、田辺西牟婁の社会人チーム「赤帽清水」から中元達也さん(35)、坂口雅映さん(26)の2人が選ばれた。県代表チームは17日に奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムである国体の近畿ブロック大会に出場し、本大会出場を狙う。

 県代表チームの選手は16人。6月にあった国体県予選で優勝した松源(和歌山市)から9人のほか、赤帽清水、森自動車野球団(和歌山市)などから選ばれた。

 赤帽清水は昨年夏の県大会で優勝し、天皇賜杯全日本軟式野球大会に初出場。今季、県軟式野球連盟から国体の強化指定チームに初めて選ばれ、4月と6月の近畿大会では県代表で出場していずれもベスト4。坂口さんが投手、中元さんが捕手でバッテリーを組み、近畿の強豪を相手に健闘した。

 国体の近畿ブロック大会は、6チーム中4チームが本大会の出場権を得る。県代表は兵庫県代表チームと対戦し、勝てば本大会の出場が決まる。負ければ残りの枠を他のチームと争う。

 中元さんは南部高校から近畿大学工学部に進み硬式野球を続けた。「野球を続けることができるのは会社の理解があるおかげ。チームでは年齢が上の方なので投手を引っ張り、雰囲気づくりを大切にして野球を楽しみたい」と話す。

 坂口さんは日高高校中津分校、金沢学院大学の硬式野球部出身。右横手投げの投手でコントロールの良さを武器にしている。「県の代表として、どんな場面で登板しても自分のピッチングをしたい」と話している。

 赤帽清水からはほかに、監督の田中誠さん(48)が国体県代表チームのコーチに選ばれた。田中さんは「坂口、中元の2人は全国の野球を知っている。近畿大会では主力として頑張ってほしい」と期待している。