和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

【動画】音巡り(2)心安らぐ優しい音色/アンティークオルゴール/みなべ町立図書館ゆめよみ館

館内に優しい音を響かせるアンティークディスクオルゴール(和歌山県みなべ町芝で)
館内に優しい音を響かせるアンティークディスクオルゴール(和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町芝の町立図書館「ゆめよみ館」1階にアンティークディスクオルゴールがある。1日5回、優しいメロディーが館内に流れて時を知らせる。

 2000年の開館に際して住民有志からお金の寄付があり、使い道を検討していたところ、当時の館長が各地の図書館を視察した際にオルゴールがあるのを見て購入することにした。全国の図書館でもアンティークオルゴールがあるのは珍しいという。高さ210センチ、幅70センチ、奥行き40センチ。

 1890年代のドイツ製。もともとはお金を入れると回転する仕掛けで、コインを入れる穴がある。今は電動ディスク(直径50センチ)が回転して音を奏でる。

 所蔵するディスクは12枚あり、それぞれ曲が異なる。ディスクは随時取り換えているといい、現在は「ザ・ファースト・ノエル」が午前10時と午後0時半、2時半、4時半、6時半に約1分半鳴り響く。

 ゆめよみ館は「重厚な低音とまろやかな音色が特色。やすらぎのひとときを過ごしてもらえれば」と話す。利用者からも「きれいな音色で心が安らぐ」「本を読んでいてもうるさくなく、落ち着いた音で耳に心地よい」と好評だ。



 ニュースサイト「アガラ」の動画で実際の音を聞くことができます。