和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

紀南各地で節分祭 本宮大社ではコロナ撲滅祈願

神職に豆を投げられる赤鬼と青鬼(3日、和歌山県田辺市本宮町で)
神職に豆を投げられる赤鬼と青鬼(3日、和歌山県田辺市本宮町で)
 「節分」にちなみ、和歌山県紀南地方各地の神社では3日、新型コロナウイルスの感染予防対策を取りながら、豆まきなどの節分行事が営まれた。

■鬼払い、福招く 熊野本宮大社

 田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社では、開運と厄よけを願う節分祭・追儺(ついな)式を営んだ。小さな福袋に入れた豆をまいたり、矢を放ったりして、鬼を払いコロナ撲滅を祈願した。

 拝殿での神事に続き、神職らが「鬼は外、福は内」という掛け声に合わせて赤鬼と青鬼に豆を投げた。その後、九鬼家隆宮司が矢を放って鬼を追い払った。矢はいつもなら3本放つが、今回はコロナ撲滅を祈願してもう1本、金の矢を放った。

 また、今年は開運厄よけやコロナ禍の終息を祈願する「鬼面札」を参列者に授与した。「鬼面札」は鬼の面をかたどった印に牛王神符や宝印を添えたもので、28日まで厄よけの祈祷(きとう)を受けた人にも授与する。

 九鬼宮司は「オミクロン株の感染拡大が止まらない状況。コロナ禍がいち早く終息するよう思いを込めて神事を執り行った」と話した。