和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

養春夏祭りにぎわう/串本地元物産販売や音楽演奏

大勢が訪れた養春夏祭り(6日、串本町姫で)
大勢が訪れた養春夏祭り(6日、串本町姫で)
無料でおもちゃを修理するわかやまおもちゃ病院の会員
無料でおもちゃを修理するわかやまおもちゃ病院の会員
 串本町姫の旧養春小学校でケーキ店を営む「旬のお菓子セ・ラ・セゾン!和歌山串本養春店」は6日、同校で開店3周年記念の感謝祭を兼ねた「第7回養春夏祭り」を開いた。地元物産や雑貨、パンなどの27店が並んだ他、音楽演奏やアクロバットパフォーマンスなどがあり、親子連れらでにぎわった。

 同店オーナーシェフの清水康生さん(59)は同町中湊出身。フランス料理店や洋菓子店勤務を経て、2000年に相模原市で洋菓子店「セ・ラ・セゾン!」を開店した。同町をPRする「串本ふるさと大使」にも就任していて、古里に貢献したいと16年に念願だった養春店をオープンした。古里の活性化を目的に養春夏祭りを開催している。

 毎年、社員旅行を兼ねて本店のスタッフを養春夏祭りに連れてきているという清水さんは「出店してくれる店も増え、だいぶ地域に定着してきた。できる限り続けていきたい」と話していた。

 19日には同校で親子でケーキを作って試食する「第7回夢ケーキ体験サロン」を開く予定。

出張おもちゃ病院

 この日は会場で、わかやまおもちゃ病院(小林修治会長)による「出張わかやまおもちゃ病院」もあった。ラジコンなど壊れて遊べなくなったおもちゃが次々と持ち込まれ、小林会長(69)ら5人が無料で修理した。

 同病院は、定年退職した男性らが約2年前に結成したボランティア団体。会員は現在24人で、和歌山市を中心に橋本市や田辺市でも活動している。

 小林会長は「海南市でも活動を開始する予定。需要が多く、2年間で約千個のおもちゃを修理した」と話していた。