和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月20日(金)

懸命にたすきつなぐ 全国高校駅伝、田辺工業は42位

2区の岩本侑羽君(右から2人目)からたすきを受けて走る3区の塩路悠耀君(中央)=26日、京都市で
2区の岩本侑羽君(右から2人目)からたすきを受けて走る3区の塩路悠耀君(中央)=26日、京都市で
5区の岡本桐弥君(右)からたすきを受ける6区の有本輝君
5区の岡本桐弥君(右)からたすきを受ける6区の有本輝君
 26日に京都市であった全国高校駅伝競走大会で、男子の部(7区間、42・195キロ)に3年ぶり2回目の出場となった和歌山県の田辺工業は、2時間10分12秒の記録で42位だった。寒波の影響で時折雪が舞う中、選手たちは都大路を駆け抜けた。


 田辺工業は、7区間を走った選手が全員3年生。1区(10キロ)で寺井京君が30分1秒の好タイムを記録して区間25位と健闘。寺井君は高校で競技を終えるといい「最後のレースを悔いなく走れた」と話した。プレッシャーもあってその後は順位を下げたが、2区の岩本侑羽君、3区の塩路悠耀君、4区の安部広大君、5区の岡本桐弥君、6区の有本輝君が懸命にたすきをつなぎ、7区の大家利公君がゴールした。

 主将の塩路君は「速く走らないとという気持ちが先走ってしまった。つらい時もあったが3年生全員が最後まで部活動を続け、全国大会まで来ることができてよかった」、大家君は「後半のきついところで思い通りの走りができなかった。3年間は苦しい時のほうが多かったが、諦めずにチーム全員でここまで来られてよかった」と振り返った。

 田辺工業のメンバーは、3年生8人と2年生1人。控えの下村太一君(3年)は跳躍の選手だが、他の選手と一緒に駅伝の練習をしながらチームを支えた。唯一の2年生、高垣幸弥君はいつでも出場できるように準備した。

 杢健寛監督(26)は「緊張もあったと思うが、多くの方の支援で万全の状態で大会を迎えられ、最後まで走り切ることができた。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

 女子の部(5区間、21・0975キロ)は、2年連続2回目の出場となった智弁和歌山が1時間14分23秒で36位だった。智弁和歌山の主将で、田辺市高雄中学校出身の瀬戸朱莉さん(3年)は1区(6キロ)を走って21分3秒を記録し、区間31位だった。