和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

山中でサネカズラの実色づく

色づいたサネカズラの果実(和歌山県田辺市稲成町で)
色づいたサネカズラの果実(和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県紀南地方の山中で、ビナンカズラ(美男葛)とも呼ばれるつる性植物サネカズラの果実が、赤色に色づいている=写真。

 8月ごろに黄白色の花をつけ、秋に直径2~3センチの果実が実る。田辺市稲成町では、樹木や小屋の屋根などに絡み付いている。果実が緑から赤に変わる晩秋のころには、葉が少なくなってよく目立つ。

 別名の美男葛は、若いつるは赤みがあって粘液が取れ、昔は整髪に使われたことに由来するという。