和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

最高の思い出つくる 紀南の高校、生徒だけで文化祭

ダンスを披露する熊野高校2年の生徒(11日、和歌山県上富田町朝来で)
ダンスを披露する熊野高校2年の生徒(11日、和歌山県上富田町朝来で)
田辺工業高校の校舎正面につるしている全クラス分の垂れ幕(11日、和歌山県田辺市あけぼので)
田辺工業高校の校舎正面につるしている全クラス分の垂れ幕(11日、和歌山県田辺市あけぼので)
 和歌山県紀南地方の高校で文化祭シーズンがたけなわを迎えている。新型コロナウイルス対策で一般公開はせず、生徒だけでの開催だが「最高の思い出をつくろう」と舞台発表や作品展示に活気があふれている。


 熊野高校(上富田町朝来)と田辺工業高校(田辺市あけぼの)は11日から2日間、開催した。

 熊野高校の今年のテーマは「創り上げろ青春革命!~楽しめない可能性はこれ一切ない~」。1年生は作品展示、2年生は体育館でダンスなどを披露した。

 3年生による食品バザーは昨年と同様、その場で調理したものを販売せず、地域貢献を目的に地元の店から仕入れたワッフルやパンなどを販売した。

 そのほか、Kumanoサポーターズリーダー部によるダンスの披露、吹奏楽部の演奏などもあり会場は盛り上がった。

 3年生で実行委員長の栗原茉子さんは「3年生は修学旅行もなくなってしまい寂しい思いをしていた。開催を決めてくれた先生方に感謝したい」と笑顔を見せた。

 田辺工業高校では、文化祭に向けて作ったたき火台や聖火台の制作過程をスライドショーで発表したり、映画に出てくるキャラクターの模型をお披露目したりした。また、保護者や地域の人たちにも楽しんでもらおうと、さまざまな工夫を凝らした全クラス分の垂れ幕を校舎正面につるしている。

 2日目には、ダンスや劇、フォークデュオ「19(ジューク)」で活躍した岩瀬敬吾さんらを招いた音楽鑑賞会などがあった。

 3年生で生徒会長の中嶋奏太君は「コロナ禍でも文化祭ができることがうれしい。自分は劇ではお姫様役を演じた。文化祭ならではの経験」と話した。

 田辺高校は、15~19日を「文化ウイーク」とし、展示や昼休みに舞台発表をする。南紀高校は、18~30日(土曜を除く)に部活動や授業などで作った作品を展示する「文化週間」を開く。南紀高校は一般も見ることができる。

 神島高校は10月に一足先に文化祭を終えている。