狩猟期間中も補助金対象に イノシシの捕獲、農家の負担軽減
イノシシによる農作物被害が後を絶たない中、和歌山県田辺市は本年度から、これまで有害鳥獣捕獲の補助金を出していなかった狩猟期間(11月1日~翌年3月15日)での捕獲についても、補助の対象とする。猟銃での狩猟者が減少する一方で、農地を守るために年間を通じてわなで捕獲する農家が増えていることが背景にある。
市によると、野生生物による市内の農作物被害額は近年、年間3500万円程度で高止まりしている。
このうち、イノシシによる被害額は2019年度が550万円、20年度は559万円だった。農作物が食べられるだけでなく、田畑や農道も荒らされるなど、農家にとっては深刻な問題となっている。
しかし、高齢化などの影響で、猟銃での狩猟者は減少。市内の登録者数は10年度が270人だったが、20年度は176人まで減った。
一方で、農家がわな猟の免許を取得し、捕獲するケースは増加。わな猟の狩猟者登録者数は10年度が187人だったが、20年度は313人まで増えている。イノシシの捕獲数全体に占めるわな猟の割合も、10年度は約半数だったが、20年度は9割近くになっている。
わなの購入や日々の見回りなど捕獲にかかる費用がかさみ、農家の経済的な負担が大きくなっていることから、補助制度を拡充することにした。
イノシシ1匹当たりの捕獲補助金は、猟銃が1万5千円、わな猟が1万円となっている。
市農業振興課の担当者は「補助制度を拡充することで、農家の負担を少しでも軽減できれば」と話している。
市によると、野生生物による市内の農作物被害額は近年、年間3500万円程度で高止まりしている。
このうち、イノシシによる被害額は2019年度が550万円、20年度は559万円だった。農作物が食べられるだけでなく、田畑や農道も荒らされるなど、農家にとっては深刻な問題となっている。
しかし、高齢化などの影響で、猟銃での狩猟者は減少。市内の登録者数は10年度が270人だったが、20年度は176人まで減った。
一方で、農家がわな猟の免許を取得し、捕獲するケースは増加。わな猟の狩猟者登録者数は10年度が187人だったが、20年度は313人まで増えている。イノシシの捕獲数全体に占めるわな猟の割合も、10年度は約半数だったが、20年度は9割近くになっている。
わなの購入や日々の見回りなど捕獲にかかる費用がかさみ、農家の経済的な負担が大きくなっていることから、補助制度を拡充することにした。
イノシシ1匹当たりの捕獲補助金は、猟銃が1万5千円、わな猟が1万円となっている。
市農業振興課の担当者は「補助制度を拡充することで、農家の負担を少しでも軽減できれば」と話している。